二三
三寸程の土のパイプをくはえた
どら声の抒情詩人
「夕暮のやうな宝石」
と云つてラムネの玉を女にくれた
(西脇順三郎「旅人かへらず」より
初めて100のお題で「ひとでなしの恋」というお題を見たとき、
このくだりを思い出したんですよ
抒情詩人は人でなしではないでしょうけど
その時点から4年も経って
「ひとでなしの恋」についていろんなテーマを考えてみましたが、
やっぱり最初に思いついた雰囲気にしてみました
(ちなみに詩の解釈とイコールではありませんよ!
男はロマンティストで身勝手
女はより現実的で、男に振り回される
愛してる愛してるというわりには、男は皿も片付けずに去っていくわけで。
指輪あげるのも自己満足ですよね的な
女から見れば男は人でなし
(基本的にわたしのスタンスはミロ×カミュなんですけど
オトコマエ受けが好きなもんでつい、
心情的な描写ではカミュ×ミロみたいになってしまう
加えて次の「影法師」でカミュ視点を書いて見ました
いつも何考えてるか判らないからね!
ただの変人、人非人ではないんですよ彼には彼なりの理想があってですね
というところを書きたかったんですが
うまく書けたでしょうか。
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